泣いて馬謖を斬る

泣いて馬謖を斬る』(ないてばしょくをきる、: 揮淚斬馬謖、「涙を揮って馬謖を斬る」とも)とは、中国三国時代諸葛亮が日ごろ重用していた配下の馬謖が命に従わずに大敗したために、泣いて斬罪に処した(あるいは泣きながら斬罪を命じた)という「蜀志」馬謖伝の故事から、規律を保つために、たとえ愛する者であっても、違反者は厳しく処分することのたとえ、である。(wikipedeaより)

今朝、あるメールを出しました。

施設の利用をお断りする連絡です。

ここでは、詳細を挙げることができませんが、「地域の居場所作り」活動を行っている私たちにとっては、とても心苦しいお知らせを出すことになりました。

幾晩も悩み、何度も議論した上での辛い結論でした。

そこには、利用する、もしくは居場所を求める人たち一人一人に寄り添い、居場所を提供していくという、活動の根幹にも関わる課題がありました。

すでにご縁のつながっている方をどうするか、活動に共感して運営を手伝ってくださっているみなさんをどうするか、利用をお断りした方は、今後どうなるのか・・・・など、「これから」を考えると、難しい問題でした。

でも、私たちは「お断りする」という結論を出しました。

そこに至った大きな理由は、先ずは、運営をサポートしてくれる方を含む、現在ご縁のある方を大切にするということでした。

なぜなら、「現在」を大切にして、一歩一歩を積み上げていく先にこそ、私たちの未来はあると思ったからです。

確かに理念は大切ですが、その理念は今歩いている道の先に見えるもので、決して空に浮かんでいるものではないと思います。

これからも、「今」を大切にするために、辛い決断をしなければならない時があることでしょう。

その時に、見返すことができるように、今回の心の痛みをブログとして記録に留めておきたいと思います。

てらこや新聞5月号が発行されました。

てらこや新聞5月号が発行されました。

新学期を迎えて、子どもラボに参加する元気な子どもたちの記事が中心です。

現在、子どもラボは登録メンバーが90名を超えたため、一時的にメンバー登録を中止しております。

pdf版は、こちらからご覧ください。

みゆき

この連休中は施設のメンテを行なっています。

その一つとして行なったのが、水漏れを起こしていた池の修復でした。
新しく防水シートを貼り直し、周囲の石組みを積み直すと共に、一つある睡蓮鉢の清掃を行いました。
水を張ると、こざっぱりした綺麗な水を湛えた池と水蓮鉢が復活しました。

小さなビオトープをイメージするこの池は、子どもたちが楽しめるようにメダカを飼いたいと思い、以前取り扱いのあった近所のホームセンターやガーデニングショップを当たりましたが、どちらももう取り扱っていないとのことでした。

やっとの思いで大宮駅西口近くにあるメダカ専門店をネットで見つけ、出かけました。

途中の強いにわか雨の中、店構えも小さくわかりにくい店をやっと見つけて、にわか雨から逃げ込むように入ったその店は、今まで見たこともないようなさまざまな種類のメダカが飼われていました。

店員の方に庭の池で買うので、「普通の」メダカが欲しいとお願いしたところ、「じゃあ。こんなのはどうですか?」と言われた種類が、10匹で3,000円!!!

子どもたちが通う居場所作りの法人で、運営費が限られている中、池にメダカを飼って子どもたちに見せたい・・・と趣旨をお話ししたところ、「子どもたちに見せるんだったら、タダでいいですよ。いくらでも持っていってください」と話が急変。

売り物だから、それでは気の毒とお話ししたところ、「じゃぁ、30匹で1,000円」とのお話し。

「最後は、数えるのも面倒だから」と一山1,000円状態、おまけに「一種類ではつまんないでしょう」ともう少しお高いメダカも入れてくださいました。

一日、水温にならしたのちに、池と睡蓮鉢にわけて放ちました。

今は、青銀色にキラキラ光る、メダカが涼しげに泳いでいます。

私たちも、施設メンテの手を時々休めて、見入っています。

今から、連休明けに戻ってきた子どもたちの反応が楽しみです。

専門店の好意でてらこやにやってきたメダカの種類は「みゆき」という優しい名前がついています。

お店の名は「ちゅらめだか」さん、今回は出会えませんでしたが、なんと元アイドルの方が代表だそうです。

https://www.facebook.com/plugins/post.php?href=https%3A%2F%2Fwww.facebook.com%2Fomiyakeizai%2Fposts%2Fpfbid02brqqwGka3jisGdK89M7mPNWg7sZCXwTTMz5wa99UYruBnkRBi3qo1vxwBUdSQ5p6l&show_text=true&width=500

ご厚意、ありがとうございました。

こんな形で広がるサポートの輪も嬉しいものです。

庭の整備

今週は、てらこやは施設メンテのために活動をお休みしています。(シェアオフィスのテナントさんたちは、独自のスケジュールです)

普段の施設運営に追われて、なかなか手をつけられなかったいくつかの懸案事項を進めたいと思っています。

まず、第一日目は、防水ビニールに穴が空いて水漏れしていた池の修理と、先日の庭の駐輪場改装の時に、作っておいた花壇スペースの植栽植え込みをしました。

子どもたちが縄跳びやバドミントンなどで遊ぶエリアですので、誤って踏み込まないように、柵を設けました。

たっぷりと水を張った池には、私たちの活動に賛同して、格安に譲ってくださった「ちゅらめだか」さんのご厚意のメダカが放される予定です。

潮時

てらこや新都心の活動を続けて10年、様々な方との出会いや別れがありました。

そんな中で感じることは、人とのつながりの不思議さです。

私たちは人間関係を作る、改善するなどといい、人との繋がりをコントロールすることができるかのような言い方をする時があります。
確かに、自分自身の努力でそうしたことができることもあるでしょう。

ただ、私が今思うのは、もっと深い関係、いわば「ご縁」のようなものです。

特に最近は、そのようなご縁の不思議さ、大きな力を感じることが増えてきました。
それは、まるで私たちがこの10年間、てらこや新都心に想いを注ぎ込んできた結果として、てらこや新都心が独自のパワーを得たかのようです。

そのような「ご縁」を感じる時、ただただ、ありがたいと思います。

そして、その「ご縁」は、まるで大きな流れや潮の満ち引きのように大きなパワーを持って、うねり、流れているように思います。

昔の船乗りは、潮の状態を見極めて、船を出しました。
自然の大きな力を受け入れ、その力に寄り添うような決断をしていました。
それを「潮時」といいます。
今は、「潮時」とは物事を止める、撤退する意味で使うことが多くなりましたが、本来は、船出や物事を始めるベストのタイミングのことでした。

私たちの感じている「ご縁」も、私たちの想いと大きな力が作り出す「潮時」が一致したときに与えられるものだと思います。

先日も、ぜひご縁をいただきたいある方とお話をいたしました。

私たちの思いは十分お伝えしたと思います。
あとは、潮が満ちてくる「潮時」をお待ちするだけです。

「ご縁」がいただけるかどうかは、私たちを運んでいる大きなうねりや、流れ次第だと思っています。

願わくば、てらこや新都心に満たされているパワーが、その方に届きますように。

そして、すでにいただいている「ご縁」も大切に守り育てていきたいと思います。

もっこうばら

黄色いモッコウバラが、見頃を迎えました。

てらこや代表の好きな花が、皆さまを温かくお迎えしています。

記念樹

10周年にちなんだ記事をいくつか挙げていきたいと思います。

てらこや新都心のグランドオープンに先立って、プレオープンイベントで植えられた「ヤマボウシ」も10年経ち、幹が少し逞しくなりました。

毎年初夏には、白い爽やかな花を咲かせてくれます。


花言葉は「友情」。
人の輪を広げるてらこや新都心のシンボルツリーです。

新たな一歩 〜 10周年に寄せて

光り輝く新たな季節とともに、てらこや新都心は、この春で10歳になりました。

この10年、右往左往しながらも集ってくださる方たちの心の声に寄り添いながら何とか続けて来ることができましたのは、ひとえに近隣の皆様のご理解とご協力のおかげと、心より感謝申し上げます。

卒業、入学と、新たな道へと進むシーズンには、必ずてらこやで過ごしたお子様方が挨拶に来てくれます。
小さかった彼らは、すっかり青年期に入り、見事な成長を遂げており、感慨ひとしおです。
私共、運営者も歳を重ね、てらこやではすっかりシニア組です。この活動がいつまでできるかわかりませんが、若い世代や子供達にパワーをもらいながら、できるだけ続けて参りたいと思います。
最近では、私共の活動をよく理解してくれるスタッフも増え、第2世代が集まりつつあります。これも大変にありがたいことです。

てらこやで行なっている活動は、決して大きなことではなく、小さな小さな日々の繰り返しの中で、心の成長のお手伝いではないかと思います。
人の人生のほんの一部に携わることができますことは、私共とてらこやのスタッフの大きな喜びです。

てらこや新都心は、皆様と共に、新たな一歩を踏み出します。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

てらこや新都心
代表 渋谷明美

かばさんのワークショップ復活

10年の節目を迎えるのを目前に、その歴史と新しい10年を迎える節目を感じさせる出来事が、次々に起こっています。

3月29日は、コロナ禍で中断していた「かばさんの工作ワークショップ」が復活しました。

たまたま高校入学の報告に来てくれた子どもラボオリジナルメンバーも、スマホで同窓会の打ち合わせをするようになりました。

まだ、繋がっていてくれるのも、嬉しい出来事です。

写真は、9年前の子どもたちです。