苔はり (2018/5/1投稿)

こちらのホームページでも、運営担当者の想いや日々の出来事を、徒然(つれづれ)なるままに綴って参ります。

どうぞご覧ください。

最初の投稿は、「苔貼り」。

てらこや新都心ではちょっとした時間を利用して環境整備を進めていますが、この連休を利用してカフェへのアプローチに苔を貼る作業を進めています。

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、てらこや新都心は、代表の大場の生まれ育った家を活用して活動拠点としています。

その生家にかける想いを大切にし、その想いを残し、伝えることを心がけながらの運営です。

今はだいぶ狭くなってしまいましたが、当時は、庭ももう少し広く、その一角には苔も生えていたそうです。

小さかった大場も、そのビロードのようなふかふかした苔を小さな手でそっと触っていたかもしれません。

「てらこやの玄関から数歩出たところには 池にするつもりだったような雰囲気の場所がありました。大きな石があり、松やつげの木、もみじ、つつじ、牡丹に囲まれていた記憶があります。しだの生えた足元には深緑色の苔が生えておりしっとりとした空気に覆われていました。庭が遊び場の私もそこには足を踏み入れてはいけないと何か神聖な場のように感じていたものでした。」

そんな庭の雰囲気を残すとともに、和の雰囲気を醸し出し、カフェの癒しの空間へと誘うためのウェルカムアプローチのシンボルとして、苔に覆われた庭の踏み石を辿る道をイメージしています。

うまく苔が根付いてくれるでしょうか?

大切に見守りたいと思います。

芽吹き (2018/5/26投稿)

私たち、てらこや新都心の活動の大きなテーマの一つが、女性支援です。

子どもラボや、カフェ、シェアオフィスの運営、レンタルスペースでのイベントまで、ほとんど全ての活動の底辺に脈々と流れているテーマです。

目指すところは、社会との関わり、妊娠、子育て、子育てが終わった後の生き方と変化の激しい、そして自分の思い通りにならないことも多い女性のライフサイクルの変化の様々なステージで、心休まる、そして元気をもらえる「居場所」を提供することです。

ここへきて、そんなビジョンを実現するための小さな芽がいくつか顔を出してきたのを、ワクワクする気持ちで受け止めています。

こんなことが、てらこや新都心の活動をやってきてよかったなぁと思える一瞬です。

「てらこや新都心の底に流れるもの」 (2018/6/2投稿)

最近地域の居場所作りを推進するための新しいプロジェクトの企画がいくつか進行しており、てらこや運営チームは様々な議論を重ねております。

より開かれた地域の居場所作りのこと、子どもと母親の関係のこと、人の命を大切にする気持ち、子育ての中の出来事の価値の見直し、などなど・・・

具体的な課題や計画だけではなく、常に議論することは「私たちは何を目指しているか?」ということです。

実は、この議論に実際のプラン作り以上の時間を費やしていますが、それはそれで有意義であるとともに、てらこや新都心のミッションの底を流れるものを確認する楽しい時間でもあります。

キーワードは「自己肯定感」

てらこや新都心に集う皆様が、この場所で癒され、気付きを得て、元気に次の一歩を踏み出す・・・・

てらこや新都心をそんな場所に育てていけたらいいなと思っています。

てらこやって何をしている所? (2018/6/27投稿)

てらこやって何をしている所?

宣伝下手なのもあり、また派手な宣伝は不要と考えていることもあり、地道にやりたいように活動していますが・・・
一言でいいますと、子育中の女性や子供たちの居場所作りをしている所です。
町が、どんどん進化する中で古く廃れていくものを少しばかり大切にしながら 我々運営者はそれを見守り、時にはアドバイスをするというスタンスでいます。

女性に関しては、年代や家族の背景により人それぞれのステージがありますが、自分が主役になることは中々ありません。
また、子供達も忙しく何かに追われています。時代背景により何が正しいとは言い切れないのが現状です。

それでも、確かなことは、

自分を大切にし 周りの人も大切にする。
そして家庭ではお母さんが元気で明るい事。どんな家庭もいろいろなドラマがあって完璧なんて無い。
でもそれでいい。

忙しい母親、お子さんのしばし緩む場になれたら…てらこや運営側は本気でそんな取り組みをしています。

今回、取材してくださる方が偶然にも生後9ヶ月のお子さんをお持ちで、奥様は正に一番大変な時間を過ごされているという事で、取材を受けながら共感しばしば。
そんな事もあり、私の思いをとてもよく理解してくださり よくまとめてくださったと思います。

ありがとうございました。

想いを一つにするということ (2018/7/21投稿)

*想いを一つにするということ

最近、様々な場面で考えることです。
私たち、てらこや新都心の活動は、一言で言うと地域の居場所つくりです。

様々なかたが、様々な形で「地域の居場所作り」に取り組んでいて、それぞれの想いや、目的を持っています。

小さな組織ですが、てらこや新都心の運営に携わってくださっている一人一人にも、この活動に参加したきっかけや、実現したいことがあると思います。

議論はどうしても「何を達成するか」と言うことに集中しがちですが、てらこや新都心では、むしろ「なぜ達成したいか?」、「どうやって達成したいか?」について、丁寧に議論していきたいと思います。

それは、私たち、てらこや新都心では、「ひとのわ」を大切にしていて、その「ひとのわ」は、何かを達成すると言う「結果」よりも、そこに至るまでの「過程」によって培われていくと思うからです。

学校に雷が・・・・ (2018/8/27投稿)

夏休み最終日のてらこやは、恒例の水鉄砲大会で大いに盛り上がりました。
うだるような残暑の中、水鉄砲だけでは足りなくて、バケツで水を掛け合う元気なてらこやキッズもいましたね。

ちょうど水鉄砲大会が終わって一息入れた頃、急にゲリラ豪雨とひどい雷がやってきました。

降り込められた子どもたちは、間近の雷鳴に顔をこわばらせるお母様方を尻目に、元気に室内遊び。

そんな中から出てきた言葉が、「学校やだよ、雷が学校に落ちてほしい。」、「うちの学校にも。」

てらこやの子どもたちは、いくつかの小学校から来ていますので、どれだけ小学校に雷が落ちたらいいんだろうなどと、大人たちは面白がっていましたが、はて?と考えさせられます。

この時期になると、毎年子どもたちの自殺や不登校の増加に対する注意喚起がニュースなどで流れます。

子どもたちの自主性を尊重するてらこや新都心では、勉強ですら自分たちでやる時間と量を決め、自主的にチャレンジしています。

どんどん学ばなければならないことが増えている小学校では、そうもしていられないのでしょうが、せめて子どもラボは、自分の意思で学ぶという環境を維持して行きたいと思った、雷の夕方でした。

心を一つに (2018/9/14投稿)

てらこや新都心が進めている地域の居場所作り。
「居場所」といっても物理的な空間を提供することを目指しているのではありません。

てらこや新都心を一般社団法人として登記・登録したときの税法上の業種は「貸席業」となっています。場所貸しです。
この選択にもちょっと抵抗感がありましたが、選ぶことができる業種では、似たものがこれしかありませんでした。

でも私たちは、場所を貸すのではなく、そこに集う人たちの心のつながり、絆を大切にしたいと思うのです。

てらこや新都心には、様々な動機を持った人々がおいでになります。

中には、人知れず心に悩みを持ち、人のつながりを通して癒されたいと思っている方もおいでかも知れません。

私たちは、本人がそのことについてお話になるときを除いて、詮索することはいたしません。
ただ、この場がそのような方にとっても、癒しの場になることを願うばかりです。

そんな「心の居場所」作りを進めるためには、運営に携わるチームのメンバーは、考えていること、活動の中で目指している方向性、日々していかなければならない決断の基準など、それぞれの価値観が共有でき、受け入れ可能な者でなければなりません。

もちろん完全な一致をすることはできませんが、お互いに理解し、共有できる範囲内でなければなりません。

つまり、ある程度の「閉鎖性」も必要だということです。
そのためには、時には辛い決断をしなければならないこともあります。

私たち、運営者が一致したものの見方、価値観を持って、居場所作りを続けている姿勢が、メッセージとなり、必要な居場所を探している方に届いていくことを願っています。

「心地よい居場所」は、「だれでも入れる居場所」ではなく、「考え方に共鳴する方の居場所」です。

そんな「心地よい居場所」作りのため、これからも折にふれて、てらこや新都心の考え方、目指す方向を様々な形で発信して行きたいと思う今日この頃です。

てらこや収穫祭2018 (2018/11/12投稿)

てらこや新都心の年間最大のイベント、てらこや収穫祭が終わりました。

てらこや収穫祭は、てらこや新都心にゆかりの皆さまにお集まりいただき、近隣の皆さまと一緒に交流を深めるイベントです。

今年も初出店の方もいらっしゃり、子どもたちが企画した「子どもフリーマーケット」も開催され、100名を越す皆様が、おいでくださいました。

様々な形で参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

そんな中で今年、特に感じたことがあります。

それは、私たちが続けている「居場所作り」がほんの少し見えてきたということです。

常々、運営スタッフの間では、「居場所作りとは何か?」についての様々な議論を重ねており、目指すところは「居場所とは人の輪」というのが現在の考え方です。

「居場所」は、私たち、てらこや新都心は、最大限「機会」を提供し、参加する方がそれぞれ自分流で見つけるものだと思っています。

今回の収穫祭は、一部事務連絡の不手際でご迷惑をおかけしたものの、準備と運営に関してはチラシを作る以外は参加する皆さまの自主性にお任せし、収穫祭当日も「場所割り」以外はほとんど参加する皆さまにお任せする運営でした。

その中で出店者、来場者の皆さまが、笑顔でリラックスして自分の居場所を楽しんでいるという雰囲気でした。

てらこや新都心全体が、暖かい「人の輪」の空気に包まれていたことを感じました。

私たちが今まで5年間、失敗や様々な紆余曲折の中で進めてきた活動が、少しずつ実を結びつつあると言っては手前味噌でしょうか?

そんな実りに感謝する収穫祭でした。

数え日に心一つ… (2018/12/28投稿)

年の暮れになって日数が少なることや押し迫った今の時期のことを数え日と言います。

もういくつ寝るとお正月…の歌のように 子ども達はまだかまだかと指折り数えて待つ日々。大人達はもう数日しかないと焦りながら過ごす日々。

そんな中を、てらこやではお母様達の計らいで、てらこやキッズ達とお母様達と皆で一緒に てらこやの大掃除をしました。

毎年の数え日に運営者二人でコツコツと掃除をしていましたが、今年はやる気満々なキッズたちと玄関の掃除、窓拭きや廊下の雑巾がけをしました。
土埃で真っ黒けになる雑巾を見て驚いたり 真っ黒になったバケツの水を積極的に取り替えてくれたり不便な旧式の家屋のお掃除を楽しんでいました。

皆で心を一つにする…最近のてらこやではこんな光景が多く見られるようになり、大家の私は心も清々しく ひきかけた風邪もどこかへ吹き飛ばしてくれました。

さあさあ、そろそろ締めくくりのカウントダウン。どんな風に数えましょうね?

皆さま、ご協力頂きありがとうございました。

どうぞお元気で良いお年をお迎えください。

仕事納め (2018/12/30投稿)

元気な子どもたちの「活躍」の後を、一つ一つ埋めて行きます。

ひとマス張り替えるたびに、子どもたちの笑顔や、楽しむ声が思い出されます。

今年も皆様に支えられて、なんとか1年の活動を続けることができました。

ありがとうございました。

てらこや新都心は、短いひっそりした時間を経て、来年1月4日からまた、いろいろな方の「心地よい居場所」を目指す活動を始めます。