企業戦士、モーレツ社員などの言葉が聞かれなくなって久しくなりました。
今は、ワーク・ライフ・バランスを重視し、仕事ともに自分の時間を大切にする風潮が一般的になっています。
そんな中で、てらこや新都心を運営する私たちも、ワーク・ライフ・バランスについて考えることがあります。
ただその内容は、一般的に言われているものとはちょっと違うような気がします。
つまり、ワーク(=仕事)とライフ(=自分の時間)を対立、調和させるための二つのものという区分けができないのです。
私たち、てらこや運営スタッフがよくいうものの見方である、多くのことがはっきりした境目で区切られるのではなく、グラデーションのように穏やかに別の領域に移っていくという感覚です。
私たちは、平日はほぼ毎日てらこやに通い、居場所を開き、たくさんの子どもたちを含む様々な人に会い、必要な事務処理を行い、1日の多くの時間をそこで過ごす以外にも、早朝やてらこやから帰宅した後なども、てらこやのことを考え、必要な作業をしています。
もし、てらこやの活動を仕事として捉えるなら、私たちは立派なワーカホリックです。
でも、私たちはまるで息をするように、てらこやでの日常を過ごしています。
仕事というよりも、人生の一部として、てらこやでの時間を過ごしているという感覚です。
その時間は、心が平穏なものであり、充実感あふれるものです。
その時間は、24時間という時間の中で他のこととバンランスを取らなければならないものではなく、ちょうど爽やかな風が吹くように何気なく場面が切り替わっていく、そんな1日なのです。