てらこや新都心の活動を続けて10年、様々な方との出会いや別れがありました。
そんな中で感じることは、人とのつながりの不思議さです。
私たちは人間関係を作る、改善するなどといい、人との繋がりをコントロールすることができるかのような言い方をする時があります。
確かに、自分自身の努力でそうしたことができることもあるでしょう。
ただ、私が今思うのは、もっと深い関係、いわば「ご縁」のようなものです。
特に最近は、そのようなご縁の不思議さ、大きな力を感じることが増えてきました。
それは、まるで私たちがこの10年間、てらこや新都心に想いを注ぎ込んできた結果として、てらこや新都心が独自のパワーを得たかのようです。
そのような「ご縁」を感じる時、ただただ、ありがたいと思います。
そして、その「ご縁」は、まるで大きな流れや潮の満ち引きのように大きなパワーを持って、うねり、流れているように思います。
昔の船乗りは、潮の状態を見極めて、船を出しました。
自然の大きな力を受け入れ、その力に寄り添うような決断をしていました。
それを「潮時」といいます。
今は、「潮時」とは物事を止める、撤退する意味で使うことが多くなりましたが、本来は、船出や物事を始めるベストのタイミングのことでした。
私たちの感じている「ご縁」も、私たちの想いと大きな力が作り出す「潮時」が一致したときに与えられるものだと思います。
先日も、ぜひご縁をいただきたいある方とお話をいたしました。
私たちの思いは十分お伝えしたと思います。
あとは、潮が満ちてくる「潮時」をお待ちするだけです。
「ご縁」がいただけるかどうかは、私たちを運んでいる大きなうねりや、流れ次第だと思っています。
願わくば、てらこや新都心に満たされているパワーが、その方に届きますように。
そして、すでにいただいている「ご縁」も大切に守り育てていきたいと思います。