出会う場所 (2021/1/26投稿)

2回目の緊急事態宣言が出され、さいたま市では今日から公共施設の閉館が強化され、地域の居場所がますます少なくなる厳しい期間となりました。

そのような中でもてらこや新都心は施設を開き、この場所を必要としている皆様がおいでいただけるようにお待ちしています。

でも、同じような地域の居場所作りの活動をしている団体の中には、これに合わせて活動を休止、もしくは縮小するところも出てくることでしょう。

それは、それぞれの団体が良かれと思って決断することですので、尊重すべきことでしょう。

この週末は、居場所としての「てらこや新都心」についていろいろと考えを巡らせていました。

いわゆる地域の居場所には、大きく分けて二つの種類があると思います。

一つは「人と出会う場所」、もう一つは「自分と出会う場所」です。

「人と出会う場所」は、自分の活動や世界を広げるために人とのつながりを求める人たちが集まる場所です。「人と出会う場所」を求めている方は、それだけである程度心が元気で、なんらかの行動を起こせる、もしくは起こそうとすることができる人です。

一方、「自分と出会う場所」は、様々なストレスなどが原因で、自分を見失いがちな人たちが安らぎを求め、自分を見直すことを通じて、次の一歩を踏み出すための準備をするところです。こんな場所を必要としている人は、前に進む元気が欲しい、そのために心の整理がしたいという方が多いと思います。

てらこや新都心が目指しているのは「自分と出会う場所」です。

ですから、いつも「気軽にふらりとおいでください」とお誘いし、いまのような緊急事態宣言下でも、施設を開けています。

なぜなら、こういう時こそ「自分に出会う場所」が必要になる方がきっといらっしゃると思うからです。

おいでいただいても、なんの専門知識もない私たちが積極的に何かをサポートすることはできません。

ただ、必要でしたらお話を伺い、受け止めて差し上げることだけです。

でも、ちょっと懐かしい感じのする和室と、そこに満ち溢れている暖かい雰囲気は、きっと皆様が自分を取り戻す助けになることと信じています。

ほっとできる自分の居場所を求めている皆様、どうぞてらこや新都心においでください。

なんのお構いもできませんが、暖かくお迎えすることはお約束します。

そして、いらっしゃった時よりも、ほんの少しでも元気でおかえりになることを願っています。

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